人参を食べたとき、特有の苦みやえぐみを感じることはありませんか?
人参の苦味やえぐみは特にお子さんや苦手な方にとって食べづらいポイントですよね。
この記事では、そんな人参の苦味やえぐみを減らす方法をご紹介します。
これを試せば、人参が苦手な方でも人参を食べられるようになるかもしれませんよ。
人参の苦味とえぐみの原因
人参に感じる苦味やえぐみは、野菜特有の「アク」という成分によるものです。
アクはほうれん草などのほかの野菜にも含まれていますが、人参には独特のアクが含まれており、これが苦味やえぐみとして感じられます。
また、栽培方法や使用される肥料によっても、人参の苦味は強くなることがあります。
肥料が多かったり、収穫後の保管状況で人参のえぐみが左右されるのです。
そのため、買うときには栽培環境にも注意が必要です。
人参の種類と苦味の違い
人参には様々な種類があり、種類によって苦味やえぐみの程度が異なります。
五寸人参
一般的なオレンジ色をした人参で、様々な品種があります。
スーパーでよく売られている人参ですね。
最近では苦味やえぐみ、青臭さを軽減するために品種改良されたものも多くみられます。
白人参
白人参は、一般的なオレンジ色の人参とは異なり、特有の青臭さや苦味が少なく甘みが強いです。
このタイプはヨーロッパ原産で「パースニップ」とも呼ばれ、独特な風味を楽しめます。
ヨーロッパでは人気があり、さまざまな料理に利用されています。
金時人参・京人参
鮮やかな赤色が特徴の金時人参や京人参は、リコピンが豊富で、美肌効果や老化防止に良いとされています。
青臭さが少なく、加熱するとさらに甘みが増します。
島人参
沖縄で栽培される島人参は、細長く黄色が特徴で、βカロテンを豊富に含んでいます。
その甘さと苦味の少なさから、食べやすく、料理に彩りを加えることができます。
紫人参
紫人参はアントシアニンを含み、内部はオレンジと紫のグラデーションがあります。
非常に甘く、苦味がほとんどないため、生での利用が推奨されています。
加熱すると色が変わってしまうので注意が必要です。
独特な色合いは、料理のアクセントとしても優れています。
ミニキャロット
ミニキャロットは小さいながらに甘みが強く、生食にも適しています。
人参特有のえぐみが少ないため、苦手な方にもおすすめです。
人参の苦味とえぐみを減らす方法
苦味やえぐみを軽減するには、以下の方法が効果的です。
水にさらす
人参に含まれるアクの成分は水溶性であるため、水にさらすことで減らすことができます。
人参を細かく切った後、水の中に約10分さらしておきましょう。
さらに、酢を少し加えると、酢の消臭効果によって人参の独特の臭みも軽減されます。
ただし、水に浸す時間が長すぎると、ビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素まで流出してしまう可能性があります。
長時間さらしすぎないよう注意しましょう。
塩もみをする
塩もみは人参のアクを効率的に抜く方法です。
塩もみをして少しおいてから水で洗い流すことで、苦味やえぐみが軽減され、さらに食感もよくなります。
特に生で食べる場合は、塩もみがおすすめです。
茹でる
人参を下茹でしてアクを抜くことでも、苦味やえぐみを軽減させることができます。
アク抜きをするときは、鍋に水と人参を入れて火にかけ、水が沸騰したら約10分茹でます。
茹でている間に出るアクはこまめに取り除くことが重要です。
この下茹で処理により、人参の苦味やえぐみは少なくなり、独特の臭いも軽減されます。
また、調味料がより染み込みやすくなるため、特に煮物を作るときにおすすめです。
ごま油で炒める
ごま油で炒めることにより、人参のえぐみや青臭さが抑えられ、香ばしさが増します。
また、火が通ることで自然な甘みが引き出され、苦味が緩和されます。
まとめ
人参の苦味やえぐみは、適切な処理と調理法で大きく改善することができます。
色々な種類の人参を試しながら、最適な処理方法を見つけてみてください。