れんこんを使った料理は美味しいですが、前処理には少し手間がかかると思いませんか?
れんこんを洗ってカットし、水に浸す理由とは何でしょうか?
今回は、れんこんの効果的な前処理方法とその目的、さらに保存方法について詳しく紹介します。
れんこんの前処理のステップ
れんこんの前処理には以下の4つのステップがあります。
- 洗浄
- 皮を剥く
- 切る
- アク抜き
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
ステップ1:洗浄
市販のれんこんは洗浄済みのものもありますが、泥がついた状態で売られていることもあります。
泥がついたれんこんは、泥をしっかり洗い落とす必要があります。
特に固くついた泥は、40度程度のぬるま湯に20分ほどひたすと落ちやすくなります。
ステップ2:皮をむく
れんこんの皮をむくには、包丁でむく方法とピーラーでむく方法の2つがあります。
どちらを使ってもいいですが、皮をより均一に薄くむけるピーラーの方がおすすめです。
皮をむくときは、れんこんの繊維に沿ってむくのがポイント。
繊維に沿ってむくと、スムーズに作業でき、きれいにむくことができます。
ステップ3:切る
れんこんを切る方法は色々ありますが、切る方向によって食感が大きく変わります。
繊維に沿って切るとシャキシャキ感が残り、繊維を断つように切ると柔らかくなります。
料理の種類に合わせて切り方を選ぶといいでしょう。
ステップ4:アク抜き
れんこんのアク抜きには、酢水または普通の水が使われます。
酢水を使うとシャキシャキ感が保たれます。
きんぴらなど、食感を活かしたい料理にぴったりです。
一方、水の場合は柔らかくなるため、煮物などに適しています。
水に浸す理由とその効果
れんこんを切ると黒く変色することがありますが、これはタンニンという成分が酸化するからです。
切った後のれんこんを水に浸すのは、この酸化を防ぐためです。
通常は5分から10分浸しますが、完全に変色を防げるわけではありません。
れんこんの保存方法と最適な切り方
れんこんは、冷蔵または冷凍で保存することができます。
冷蔵した場合は約1週間、冷凍した場合は3〜4週間保存できます。
ここでは、それぞれの方法について具体的に説明します。
冷蔵でのれんこんの保存方法
- 下処理済みのれんこんを清潔な保存容器に入れます。
- れんこんが完全に浸かる量の水を容器に加えます。
- 水は毎日新鮮なものに交換し、冷蔵庫で保管します。
冷凍でのれんこんの保存方法
- 500ccの水に小さじ1の酢を加えて酢水を作ります。
- 酢水にれんこんを入れ、5〜10分間ひたします。
- ひたしたれんこんを取り出してキッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ります。
- 水分を取り除いたれんこんを保存袋に入れ、冷凍庫で保管します。
切ったれんこんはなるべく早く使い切りましょう。
新鮮なうちに使うことで、味わいも食感も落ちないうちに食べ切れます。
料理別のれんこんの切り方
れんこんは、料理によって適切なれんこんの切り方が異なります。
- いちょう切り:きんぴらやソテー向け
- 乱切り:いり鶏や筑前煮に最適
- 厚めの輪切り:はさみ揚げや天ぷらに適している
- 薄めの輪切り:サラダや酢の物に向いている
いちょう切り、乱切り、厚めの輪切りは、水でアク抜きをすると味がしみやすく、より柔らかな食感に仕上がります。
薄めの輪切りは、酢水でアク抜きすることでシャキシャキ感が増します。
切り方を工夫して、れんこんを最大限に活かしましょう。
まとめ
れんこんの前処理は少し手間がかかりますが、正しい方法で行うことで、食感や味が良くなり、保存も効果的に行えます。
これらの前処理と保存方法をマスターすることで、れんこん料理をさらに楽しむことができますよ。