料理にピリッとしたアクセントを加えたいとき、唐辛子はぴったりの食材です。
唐辛子といえば赤色を想像する人が多いですが、唐辛子には赤と青の2種類があります。
赤唐辛子と青唐辛子は、外見だけでなく辛味や風味、料理での使い方にも大きな違いがあります。
この記事では、赤唐辛子と青唐辛子の違いや唐辛子の辛さの理由について解説します。
また、唐辛子の選び方や保存方法についても詳しく紹介しています。
赤唐辛子と青唐辛子の違い
赤唐辛子と青唐辛子は同じ植物ですが、成熟段階が異なります。
そのため、成熟度によって色が違うのです。
青唐辛子は未熟な状態で収穫され、色は緑色です。
一方、赤唐辛子は完全に成熟した状態で収穫され、鮮やかな赤色をしています。
みかんが緑からオレンジへと色が変わるのと同じように、唐辛子も成熟過程で色が変わっていきます。
辛さと料理での活用法の違い
見た目だけでなく、辛さの程度や料理での活用法も異なります。
辛さ
青唐辛子は辛さが控えめで、赤唐辛子は非常に辛いです。
唐辛子の辛さは、種の周囲の白い部分にカプサイシンが蓄積することで生じます。
成熟が進むとカプサイシンが多くなるため、赤唐辛子はカプサイシンが多くなり、青唐辛子よりも辛くなります。
料理での活用法
赤唐辛子と青唐辛子は加熱すると辛味が変わります。
青唐辛子は加熱すると辛さが軽減されるのに対し、赤唐辛子は加熱によって辛さがさらに増します。
そこで、料理に使うときもこの特性をうまく生かしましょう。
青唐辛子は、青唐辛子そのものを食べるような炒め物やてんぷらに向いています。
一方、赤唐辛子は辛味が強いので、乾燥させたり細かく刻んだりして、調味料として使うのがおすすめです。
唐辛子の選び方と正しい保存方法
唐辛子の選び方と保存方法を紹介します。
唐辛子の選び方
唐辛子を選ぶときは、色鮮やかで形が整っているものを選ぶことが大切です。
特に艶があるもの、弾力が感じられるもの、そして先端がしっかり尖っているものが理想的です。
葉が付いている場合は、葉が生き生きとしているかも確認しましょう。
唐辛子の保存方法
唐辛子の保存方法は、種類によって違います。
- 生の赤唐辛子
赤唐辛子は乾燥させた後、ラップで包んで冷凍保存すると長持ちします。ただし、品質が落ちる恐れがあるため、乾燥させ過ぎには注意しましょう。 - 生の青唐辛子
青唐辛子は乾燥に向かないため、色が変わらないようジップロックバッグに入れて冷凍保存するのがおすすめです。
適切な選び方と保存方法を守ることで、唐辛子の辛味と鮮度を保つことができます。
唐辛子の辛味と鮮度は料理時の味に影響するので、適切な保存方法で保存しましょう。
唐辛子の代用品
唐辛子が手元にない場合は、山椒、しょうが、わさびなどで代用することができます。
それぞれ独特の辛さと香りがあり、料理に辛味をプラスしてくれます。
しかし、唐辛子とまったく同じようには使えないので、料理によって使い分けましょう。
中華料理では山椒やしょうが、豆板醤などが使われ、日本料理ではしょうがやわさび、辛味ネギなどがよく使われます。
まとめ
唐辛子は種類によって、色や辛さが異なります。
そのため、使える料理も変わってきます。
それぞれの唐辛子に合った料理法で、上手に唐辛子を活用してみましょう。