キャベツは年間を通じてどの季節でもスーパーで買うことができますが、時期によって種類が異なります。
- 冬キャベツ:11月から3月
- 春キャベツ:4月から6月
- 夏キャベツ:7月から10月
この記事では、各季節に最適なキャベツの選び方を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
冬キャベツの選び方
冬キャベツは11月から3月までが旬で、寒さによって甘みが増すのが特徴です。
美味しい冬キャベツを選ぶためのポイントを詳しく説明します。
重さ
冬キャベツは重量感があり、葉肉が厚く堅いのが特徴です。
選ぶときは、しっかりとした重みを感じるものを選びましょう。
葉の色
外側の葉が鮮やかな緑色をしているものは新鮮な証拠です。
また、葉に紫色の部分が見られるものは、寒さに反応してキャベツが生成したアントシアニンという抗酸化物質が含まれています。
紫色の葉を持つキャベツは、他のキャベツよりも甘くて風味がいいため、紫色の葉っぱのものを選ぶのもおすすめです。
葉の巻き
キャベツの葉の巻きがしっかりしていると、重さがあり、葉が密集しています。
多層に重なった葉はキャベツの密度を高め、質の良い証とされます。
したがって、葉の巻き具合を見て、しっかりと巻かれているものを選ぶことが大切です。
重みだけでなく、葉の構造にも注目して、良質な冬キャベツを選んでくださいね。
春キャベツの選び方
春キャベツは4月から6月に市場に出回り、その軽くてふんわりした外見が特徴です。
キャベツの中でも柔らかくて人気があります。
おいしい春キャベツを見極めるための主要なポイントを紹介します。
軽さと葉の巻き
春キャベツは軽さがおいしさの鍵です。
冬キャベツと異なり、春キャベツは葉の巻きが緩いものが好まれます。
そこで、葉と葉の間に隙間があるものを選ぶことが大切です。
見た目がふわっとしていて、軽い春キャベツを選びましょう。
葉の色
新鮮な春キャベツの葉は、外側が鮮やかな緑色で、内側に向かうにつれて黄緑色に変わるグラデーションになっているのが特徴です。
中と外で色が違うのは、品質がいい目印になります。
葉全体にツヤと張りが感じられるものが、最もいい状態です。
形状
通常、キャベツは球形をしていますが、中には三角形に近い形状をした春キャベツもあります。
このような形のキャベツは中心の芯が過度に育ってしまい、頂点が尖っているため避けた方がいいです。
三角形の春キャベツは食感が硬くなりがちで、食味も劣ることがあります。
夏キャベツの選び方
夏キャベツは7月から10月にかけて出回り、春キャベツの柔らかさと冬キャベツの特性を兼ね備えています。
外見は冬キャベツに似ておりながらも、春キャベツ特有の柔らかさを保持している点が魅力です。
別名「高原キャベツ」と言われ、群馬県や長野県の標高が高い地域で栽培されています。
選ぶときのポイントは2つあります。
葉の表面
選び方の重要なポイントは、葉の表面がどれだけみずみずしいかです。
みずみずしい葉は栄養が豊富に行き渡っており、食味がよくなります。
夏キャベツには春キャベツの特性が加わり、甘みが増していますので、生食にも最適です。
葉の巻き具合
夏キャベツの葉は、春キャベツほど柔らかくはありません。
冬キャベツと似たような硬さがあるため、選ぶときはしっかりと巻き込まれた葉を選ぶことがポイントです。
葉の巻きが適度に強いものは、質感が良く、風味も豊かです。
葉の間に隙間が少ないものほど、美味しい夏キャベツになります。
季節を問わないキャベツの選び方
キャベツは季節ごとに異なる特性がありますが、年間を通じて使える基本的な選び方も紹介します。
どのキャベツを選ぶときでも、重要視すべきはポイントは2つです。
筋の間隔
キャベツを裏返すと、中心の芯から放射状に筋が伸びているのが確認できます。
これらの筋が均等に配置されているキャベツは、均一に成長しているため全体的に品質が高いです。
筋が均等に配置されているキャベツは、どの部分を食べてもおいしく、食感も良好です。
一方、筋が不均等だとキャベツの成長が偏っており、一部が硬かったり乾燥している可能性があります。
芯の大きさ
芯の大きさはキャベツの成熟度を判断するための重要な指標です。
芯が小さい場合は、キャベツが未成熟であり、葉の密度が低いことが多いです。
反対に、芯が大きすぎると、キャベツが過成熟しており、葉の軸が硬くなり食感が損なわれがち。
芯の大きさは500円硬貨程度が理想で、これを目安にキャベツを選ぶといいでしょう。
まとめ
キャベツを選ぶ際は、見た目だけでなく、その季節や特性を理解することが大切です。
今回紹介したポイントを活用して、おいしいキャベツを選んでみてください。