なすは5月から9月に旬を迎える夏野菜で、味が染みやすく、さまざまな料理に使われます。
しかし、なすは油を多く吸い込むため、カロリーが気になることも。
この記事では、なすに油を吸わせない方法と油を吸いやすい理由を紹介します。
油を吸いすぎないなすの調理法
なすはスポンジのように自然に油を吸い込む性質があります。
しかし、調理のやり方次第では油の吸収を抑え、油っぽさを感じなくすることができます。
なすの油の吸収を抑える調理方法は次の通りです。
まず、なすを食べやすいサイズに切り、塩を振るか塩水に浸けます。
これによってなすの余分な水分が出てくるので、塩を振った後は5分から10分ほど放置してください。
塩分摂取を控えている方は、この後なすを水洗いして塩を落とすといいでしょう。
次に、なすから出た水分をキッチンペーパーでしっかりと拭き取ります。
その後、なすに少量の油を均等にまぶし、表面に薄い油膜を作ります。
フライパンをしっかりと熱してからなすを入れ、高温で焼きます。
なすをフライパンに入れるときは、皮の方を下にして入れます。
なすに火が通ったら完成です。
ポイントは、あらかじめ塩を振っておくことと高温で調理することです。
なすに塩を振ることで、調理中の水分が外へ逃げやすくなり、油を吸収しにくくなります。
また、高温で短時間の調理にすることで、なすが外側はカリッと中はジューシーに仕上がります。
長時間加熱するとなすは油をより吸いやすくなるため、調理時間には注意が必要です。
さらに油の吸収を抑えたい場合は、調理前になすを電子レンジで加熱し、柔らかくしておくと効果的です。
さらに油の量を減らす方法
先程紹介した方法でも油の吸収を抑えることができますが、さらに油の量を減らすためには、電子レンジを使うのがおすすめです。
電子レンジを使う場合は、まず、好きな大きさに切ったなすを塩水でしっかり揉みます。
次に、なすをビニール袋に入れ、大さじ1〜2の油を加えて全体に均一に油が行き渡るようにします。
その後、なすを耐熱皿に並べて、上からラップをかけます。
それを電子レンジで600Wの設定で6〜8分加熱します。
この加熱方法により、なすは油を多く吸い込むことなく、ふっくらとおいしく仕上がります。
加熱をしてやわらかくなったなすは、焼いたり煮込んだりして使ってください。
既に火が通っているので、味付けをする程度で加熱時間は短くしましょう。
なすが油を吸いやすい理由
なすが油を多く吸収する理由として、なすの高い水分含有率とその独特の果肉構造が挙げられます。
なすは水分を約90％以上含んでおり、果肉はスポンジのように油を吸い込みやすい構造をしています。
加熱するとなすの水分が蒸発し、できた空間に油が入り込むことで油を吸収します。
特に、長なすの果肉は柔らかく、スポンジ状であるため、油を吸いやすいです。
触ってみると果肉の柔らかさやスポンジのような感触が確認できますよ。
なすの調理で油を使った方がいい理由
なすが油を吸うと、油っぽくなりすぎると感じる人もいるかもしれません。
しかし、油を吸ったなすはトロトロとした食感に変わり、味が格段に豊かになります。
この特性によって、なすは油の旨味を吸収し、おいしく仕上がります。
また、なすを油でさっと揚げると、表面が鮮やかになり、見た目も美しく食欲を引き立てます。
油を通すことでなすの苦味やえぐみが和らぎ、全体の旨味が増す効果もあります。
まとめ
なすは、焼いたり、炒めたり、煮たり、さまざまな料理に使えます。
今回紹介した方法を使えば、なすが油っぽくならず、おいしいなす料理を作ることができます。
ぜひ、やってみてください。
