チョコレートのデコレーションに欠かせない「チョコペン」。
けれど、うまく固まらなかったり、作業中に使いにくさを感じたことはありませんか？
この記事では、チョコペンが固まる時間やその原因、固め方・固めない方法のコツから、おすすめ商品や保存法まで徹底解説します。
チョコペンが固まらない理由とは
チョコペンの種類と固まるタイプ
チョコペンには、速乾性タイプ、ソフトタイプ、ミルクチョコタイプ、ホワイトチョコタイプなどさまざまな種類があり、それぞれ固まりやすさや使い心地が異なります。
主に、油分が少ないビターチョコベースのチョコペンは冷えると早く固まりやすく、逆にデコレーション用に柔らかく仕上げられているタイプは常温ではなかなか固まりません。
また、用途によって適したタイプを選ぶことで、作業効率も大きく変わってきます。
固まらない原因を徹底解説
チョコペンが固まらない原因としては、室温が高すぎることが大きな要因です。
特に夏場や暖房の効いた室内では、チョコがいつまでも柔らかいままになります。
また、水分が混入するとチョコの油分が分離しやすくなり、きれいに固まらなくなることもあります。
さらに、もともとソフトタイプのチョコペンを選んでいる場合は、仕様として固まりにくいので、使用前に確認が必要です。
速乾性チョコペンの特徴
速乾性チョコペンは、油分が少なく、冷却によってすぐに固まる特性があります。
そのため、細かいデコレーションを短時間で終わらせたいときや、大量の作品を一気に作成する必要がある場面で非常に便利です。
また、速乾性タイプは冷蔵庫での使用にも適しており、すぐにラッピングをしたい場合や移動が必要なときにも重宝されます。
商品によっては固まった後の仕上がりが光沢感のあるものや、マットな質感になるものもあるので、完成イメージに合わせて選ぶとより満足のいく仕上がりになります。
チョコペンが固まる時間とその影響
固まるまでの時間はどれくらい？
通常のチョコペンは、室温で10分から30分程度で固まりますが、これは気温や湿度、使用するチョコペンの種類によって大きく左右されます。
たとえば、夏場の暑い日には30分以上かかることもあり、逆に寒い冬場であれば10分足らずで固まることもあります。
また、冷蔵庫に入れた場合は、5分〜10分ほどで固まりますが、冷蔵庫の設定温度やチョコの厚みによってはもう少し時間がかかることもあります。
時間を短縮するコツ
冷蔵庫や冷凍庫を活用することで、チョコの固まるスピードを大幅に短縮できます。
特に冷凍庫に入れると、わずか3分〜5分で固まる場合もあります。
ただし、冷やしすぎるとチョコが割れやすくなるため注意が必要です。
また、チョコを薄く描くことも早く固めるポイントの一つです。
下にアルミホイルや冷たいトレイを敷くと、熱が逃げやすくなり、固まる時間をさらに短縮できます。
ラッピング時の考慮点
完全に固まっていない状態でラッピングすると、チョコが潰れてしまい、デザインが崩れてしまう可能性があります。
ラッピング前には、チョコを指先で軽く触れてみて、表面がしっかり固まっているかを確認しましょう。
見た目が固まっていても中が柔らかい場合があるため、念のため冷蔵庫で少し長めに冷やすと安心です。
また、湿度の高い日は結露がつきやすくなるため、冷蔵庫から出した後はすぐに密封するか、乾燥剤を一緒に入れるのもおすすめです。
チョコペンが固まらない方法
固まらないための使用方法
逆に固まらせたくない場合は、ソフトタイプのチョコペンを選び、室温を高めに保つのが効果的です。
また、冷たいトッピングの上に描くとすぐに固まってしまうため、常温のお菓子やデコレーション用プレートに使用するとより柔らかさを保てます。
チョコペンの先端が詰まりやすくなることもあるので、使う前にしっかり湯煎して中身を均一にしておくと描きやすさも向上します。
デコレーションの裏技
冷やし過ぎないようにしながら、立体的なデコを作るためには、柔らかめのチョコペンを使って素早く仕上げるのがポイントです。
さらに、色を重ねたい場合は、1色目が固まらないうちに2色目を重ねるときれいなグラデーションができます。
少し厚みを持たせることで、より立体感を出すことができ、見栄えのするデザインに仕上がります。
作業台の温度も意識すると、チョコの状態を安定させやすくなります。
ダイソーやセリアのチョコペンの選び方
おすすめのソフトタイプチョコペン
ダイソーやセリアでは、色とりどりのソフトタイプチョコペンが販売されています。
ホワイトチョコベースやストロベリーフレーバーなど、カラフルなラインナップが魅力で、見た目も楽しく、ギフトやイベントにぴったりです。
初心者でも扱いやすく、柔らかめのテクスチャーにより、描き直しや修正もしやすいため、失敗が少ないのも人気の理由です。
また、湯煎で溶かすタイプのため、温度管理がしやすく、ちょうど良い柔らかさを自分で調整できる点もメリットです。
ダイソーとセリアの違い
ダイソーは色のバリエーションが豊富で、ポップなカラーや季節限定色などの選択肢が多く、複数色を組み合わせたデザインに最適です。
パッケージもわかりやすく、初めての人でも手に取りやすいのが特徴です。
一方、セリアは細めのノズルで細かい作業が得意な製品が多く、文字や繊細な模様を描くのに向いています。
また、チョコの香りや味にもこだわったアイテムがあり、味と見た目の両方を楽しみたい人におすすめです。
お菓子作りに適したチョコペン
お菓子作りには、ある程度固まるスピードの早いチョコペンが便利で、特にクッキーやカップケーキの表面に描くときに重宝します。
すぐに次の工程に移れるため、時短にもなります。
加えて、速乾タイプの中には、固まったあともつやが残るものや、マットな質感になるタイプなど、仕上がりの質感を選べる製品もあります。
用途やデザインのイメージに合わせて、固まり方や色味、ノズルの太さを比較しながら選ぶと、より満足のいくデコレーションが楽しめます。
チョコペンの保存方法
固まった場合の対処法
固まってしまったチョコペンは、湯煎で温め直すことで再び使用できます。
40℃程度のお湯にチョコペン全体を数分間浸すと、均一に中身が柔らかくなり、滑らかに使えるようになります。
急いでいるときは、少し熱めのお湯を使って素早く柔らかくすることも可能ですが、チョコが分離しないように注意してください。
また、電子レンジで直接温めるのは避けた方が無難です。中身が偏ったり、一部だけ過熱される恐れがあるためです。
使う前には、軽くチョコペンを揉んで、中身をよく混ぜてから使用すると描きやすくなります。
長持ちさせるためのポイント
使用後はノズルをしっかり拭いて密封し、空気に触れないようにすることが大切です。
チョコが固まってノズルが詰まるのを防ぐだけでなく、酸化による風味の劣化も防ぎます。
保存場所としては、直射日光の当たらない、涼しく乾燥した場所が理想です。
特に夏場は高温多湿になりやすいため、保冷バッグなどを活用するのも良い方法です。
未使用のチョコペンは、パッケージごとジッパー付きの袋に入れて保管すると、湿気やにおい移りを防ぐ効果も期待できます。
冷蔵庫の活用法
冷蔵庫で保存する場合は、チョコが固まりすぎて使いにくくなることがあるため、使う直前に湯煎で温めるのがおすすめです。
また、チョコが湿気を吸いやすい環境でもあるので、ラップや密閉容器を活用して保存することが重要です。
冷蔵保存したチョコペンを取り出した際には、すぐに使わずに少し常温に戻してから湯煎すると、よりスムーズに中身を出せるようになります。
必要に応じて保冷剤と一緒に持ち運べば、夏場のイベントや屋外でも安心して使うことができます。
チョコペン使用時の注意点
固まる時間を意識する
チョコが固まるタイミングを意識して作業を進めると、スムーズにデコレーションが完成します。
特に文字や細かい模様を描く場合は、次の作業に移る前にしっかりとチョコが固まっているかを確認することで、にじみや崩れを防ぐことができます。
気温や湿度によって固まる時間は前後するため、作業を始める前に環境を確認しておくと安心です。
作業の合間に冷蔵庫や扇風機などをうまく活用することで、効率的に固めることができます。
失敗しないための工夫
あらかじめ練習用のクッキングシートで試し描きすることで、ペンの出具合や描き心地を把握できます。
また、チョコを描いた後にしっかり冷やすことが大切です。
冷却の際には、チョコが重ならないようにスペースを空けて置くことで、均等に冷やすことができます。
デザインを描く前に軽く下書きをする、またはお手本を準備しておくのも、ミスを防ぐ有効な手段です。
作業台の上を整理整頓しておくと、集中して作業できる環境が整い、成功率がぐんと上がります。
チョコペンの種類と特徴
さまざまなデコレーション用チョコペン
ホワイト、ミルク、ストロベリー、抹茶など、さまざまなフレーバーと色のチョコペンが販売されています。
それに加えて、ブルーベリーやマンゴー、キャラメルなどの珍しいフレーバーも登場しており、見た目だけでなく香りや味の違いも楽しむことができます。
透明感のあるカラーやパール入りのチョコペンなどもあり、華やかな演出が可能です。
最近では乳不使用やグルテンフリーのチョコペンも増えてきており、より多くの人が安心して使用できるようになっています。
選び方のポイント
使用目的（文字を書く、絵を描く、色を加える）に合わせて、ノズルの太さや固まりやすさを基準に選びましょう。
たとえば、細かい文字を書くなら細ノズルで速乾性のあるものが最適ですし、大胆な絵や広い面積に色を塗る場合は、太ノズルで柔らかいタイプが便利です。
また、冷蔵庫で固まりやすいタイプか常温で使えるタイプかも、作業環境や時間に応じて検討するとよいでしょう。
使用するスイーツの表面が滑らかかザラついているかによっても、描きやすさが変わるため、素材との相性を見極めるのもポイントです。
人気のブランド紹介
定番の製菓ブランドでは「トーハト」や「明治」のチョコペンが人気。
安心して使える品質が支持されています。
そのほかにも、「マルサン」や「日新製菓」など、プロ向けの商品も扱っているブランドでは、カカオの香りや風味にこだわったチョコペンが販売されています。
また、100円ショップのオリジナルブランドもコスパが良く、家庭でのお菓子作りに適したアイテムとして人気です。
最近ではネット通販限定のハンドメイドブランドも注目されており、パッケージやデザイン性にこだわった商品が多く、ギフト用途としても選ばれています。
まとめ
チョコペンは種類や使用環境によって固まり方が異なります。
速乾性やソフトタイプを使い分け、冷却や保存方法を工夫することで、失敗を防ぎ理想のデコレーションが実現可能です。
ダイソーやセリアの商品も手軽でおすすめです。
