大根は、その水分の豊富さやビタミンC、消化酵素の多さから、健康に良い野菜とされています。
夏はさっぱりとさせるのに使ったり、秋から冬にかけてはおでんや煮物に欠かせない存在です。
しかし、そばやたまご焼きに大根おろしを乗せようと思ったとき、辛すぎて食べられないと思ったことはありませんか?
そんなとき、辛くない大根を上手に選べたらと思いますよね。
ここでは、辛くない大根の見分け方と、辛い大根を甘く変える方法をご紹介します。
辛くない大根の見分け方
大根を選ぶときのポイントは次の4つです。
- ひげ根のくぼみの配列
くぼみが一直線に整っている大根は、辛味が少ないとされています。 - 葉の状態
鮮やかな緑色の葉がある大根は新鮮です。 - 表皮のツヤと重さ
白い部分がツヤツヤしており、しっかりと重い大根を選びましょう。 - カット大根の選び方
切り口が乾燥していないものを選ぶことがポイントです。
特に辛くない大根を選ぶには、大根の根っこの方をよく観察してみてください。
「ひげ根のくぼみの列が綺麗にまっすぐ縦に並んでいるもの」を選ぶと、辛みの少ない大根のことが多いですよ。
辛い大根を甘くする方法
先ほど紹介した選び方で選んでも、たま~に辛い大根にあたってしまうことがあります。
辛味の原因は、大根に含まれる「アリルイソチオシアネート」という成分で、わさびと同様の辛みを持っています。
もし、辛い大根を購入してしまった場合は、次のような方法で甘くすることができます。
時間を置く
おろした大根を30分以上放置することで、辛み成分が揮発し、辛さが軽減されます。
加熱処理
大根おろしを電子レンジで数十秒間加熱することで辛味が和らぎます。
加熱したものを冷ましてから食べると、辛さが大幅に減少します。
ただ、加熱しすぎると風味が変わってしまう可能性があるので、注意してくださいね。
水にさらす
大根の辛みを和らげる方法として、水に数分間浸すのも効果的です。
水にさらすことで、辛み成分が水中に溶け出して辛さが和らぎます。
水にさらした後は、しっかりと水切りしましょう。
ただし、水にさらしたときに、大根の栄養や風味が水に流れ出てしまうデメリットがあります。
おろし方を工夫する
大根を円を描くようにゆっくりとおろすと、辛みが少なくなります。
辛み成分は大根の細胞が壊れるときに発生することが分かっています。
細胞を傷つけないようにゆっくりとおろすことで、辛み成分が出にくくなります。
おろし金を変える
純銅製のおろし金を使用すると、辛みが軽減されます。
価格は高いですが、大根の繊維を効果的に切断し、よりふわふわとした食感を実現することができます。
大根をおろすときは、根元よりも葉の近くの部分を使用すると、辛さが減り甘みが増します。
辛い大根を買ってしまったときは、葉の近くを生で食べ、根っこの方は煮物など、火を通して食べるとおいしく食べられますよ。
大根が最も甘くなる季節
大根は一年中手に入りますが、甘みが増すのは冬の季節です。
特に11月から3月にかけての冬大根は、水分も多くてみずみずしく、甘味も強いです。
旬の野菜は格別ですよ。
まとめ
辛くない大根の見分け方と、辛い大根を甘くする方法を紹介しました。
これで、どの大根もおいしく食べられるはずです。
夏にはそばやうどんに入れてさっぱりと、秋のさんまや冬のおでんにもぴったりの甘くて美味しい大根をぜひ活用してみてください。